世界大恐慌と言えば様々なものがありますが、最も有名なものといえばやはり1929年のニューヨークにおける株価大暴落を指しますよね。
世界大恐慌は1929年に起こり、その後で第二次世界大戦が始まります。
それならば世界大恐慌が第二次世界大戦に与えた影響とは一体どのようなものだったのでしょうか。
ここでは世界大恐慌と第二次世界大戦の関連について紹介します。
第一次世界大戦の影響
まず、世界大恐慌は第一次世界大戦の影響を強く受けています。
ヨーロッパが第一次世界大戦の戦場となり、経済が疲弊してしまったことによってアメリカが世界経済の中心となりました。
工業製品や農産物を作り、それを海外に輸出することによってアメリカはヨーロッパ列強に並ぶ大国となっていたのです。
仕事がうまくいきますから、人々はアメリカの株に手を出しました。
しかし徐々にヨーロッパ経済が復興し、アメリカの商品が売れなくなっていきます。
それに従って人々はアメリカの株を手放すようになっていたのです。
アメリカの株価はどんどん下がっていましたが、それがとうとう1929年に暴落してしまったのです。
つまり、世界大恐慌は第一次世界大戦の影響を強く受けているのです。
世界大恐慌への対策
この世界大恐慌は第二次世界大戦に強い影響を与えます。
まず世界大恐慌で世界中の国々が影響を受けましたが、アメリカ以外に強い影響を受けたのはドイツでした。
もともと第一次世界大戦に敗北したことによってドイツは国費の2.5倍ともいわれる賠償金を抱えており、それでいてルール工業地帯はフランスに占領され、踏んだり蹴ったりの状態だったのです。
それによって失業率はアメリカを超え、犯罪率も高まりました。
栄養失調になる病気も増え、人々は飢餓によって命を落としていたのです。
1933年、ヒトラーが首相として任命されました。
ナチスとは国民を飢えさせないことを目的として公共事業などを行い、失業率を下げていたのです。
植民地を持つ国と持たない国の戦い
確かにナチスは国民に仕事を与えていきましたが、それらは全て一時しのぎの経済政策でした。
ですから債務ばかりが増えていってしまい、最終的には戦争によって他の国の領土を手に入れるか、賠償金を獲得するか、という選択肢しかない状態にまで追い詰められていったのです。
それにより植民地を持つイギリスやフランスと植民地を持たないドイツや日本、そしてイタリアの間で戦争が起こりました。
世界平和を目指すような余裕はなく、自分の国の復興を目指すだけで精一杯だったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はドイツについて紹介しましたが、いずれにせよ世界大恐慌が第二次世界大戦に関連しているという事はよくわかりますね。
世界恐慌自体は第一次世界大戦の影響を受けていますが、今度はそれが第二次世界大戦につながっていくのです。