2001年9月11日に同時多発テロを経験したアメリカは2003年3月20日からイラク戦争を開始しました。
この頃、テロとのグローバル戦争の略で対テロ戦争という言葉が生まれましたね。
これはテロ組織に対抗する戦争という意味であり、テロとの戦い、第三次世界大戦、と呼ばれることもあります。
それならばイラク戦争においてテロ組織はどのように関わってくるのでしょうか。
ここではテロ組織とイラク戦争の関わりについて解説します。
テロ組織はアフガニスタンにいた!
もともと2001年に同時多発テロを受けたアメリカはテロの首謀者を探していました。
テロの首謀者であるアルカイダを率いるオサマビンラディンはアフガニスタンにいると言われていたのです。
そのためアメリカは翌年からアフガニスタンの侵攻を開始しました。
つまりテロ組織がアフガニスタンに潜伏しているということを聞き、アメリカは翌年に報復ともいえる侵攻を行ったのです。
そしてそのテロ組織を屈服するということが、イラク戦争へとつながっていきます。
イラク戦争の大義名分
イラク戦争は「イラクが大量破壊兵器を保有している可能性があるから」ということが理由で始まりました。
もともとアメリカはアフガニスタンを攻撃し、そこからテロを支援しているイラクの大統領、フセインを打倒しようという考え方が出てきたのです。
しかし、いくらアメリカであってもこのような理由でイラクを攻撃するという事は許されません。
そのため、1990年の湾岸戦争の休戦協定でイラクは大量破壊兵器を全て放棄しなければいけなかったにもかかわらず、国連による査察を拒んだということから、イラクは大量破壊兵器を持っている、ということを前提にして戦争を始めたのです。
つまり、確かにテロ組織には関係があるのですが、イラク戦争を始めたアメリカの大義名分にテロ戦争は関係ないのです。
フセイン政権の崩壊
イラクを攻撃したアメリカは最終的に大量破壊兵器を見つけることができませんでした。
イラク国内には破壊兵器はなかったのです。
そこでアメリカはフセインを逮捕し、フセイン独裁政権を終結させるということで大義名分を守りました。
アメリカはイラクや北朝鮮を悪の枢軸国として非難し、イラク戦争を正当化し続けたのです。
そして圧倒的な強さを誇るアメリカ軍に攻撃され、イラク戦争は2ヶ月もたたずに集結しました。
3月20日に始まったイラク戦争は5月10日の時点で終わっており、アメリカ大統領の部署は空母リンカーンの上で演説を行い、勝利宣言を行ったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
テロ組織はアフガニスタンにいたためにアメリカはアフガニスタンを攻撃しました。
そしてそこからイラク戦争へとつながっていったのです。
ここにはアメリカのエゴもありました。テロ組織にあまり関連性がなかったとしても、アメリカはその戦争を先頭し続けたのです。