イラク戦争は一体なぜ起こったのでしょうか。
2003年のイラク戦争が起こった理由は建前としてはイラクが大量破壊兵器を隠し持っている可能性があったから、と考えられています。
しかしその理由が明らかにされた事はありません。
その一方でイラク戦争は石油のための戦争だったのではないかという説もありますそれは一体なんなのでしょうか。
ここではイラク戦争は本当に石油のための戦争だったのかどうか、ということについて解説します。
イラク戦争の建前
イラク戦争起こすためのアメリカの建前は大量破壊兵器を見つけ出すためでした。
もともと1990年に湾岸戦争が起こったとき、イラクと国連の間では停戦協定が結ばれ、イラクは大量破壊兵器を放棄するということが条件になっていたのです。
しかしその後、イラクは国連の内部調査を拒否しました。
そのためアメリカを始めとする先進国は本当はまだイラクが大量破壊兵器を隠し持っているのではないかと疑うようになっていたのです。
2001年に同時多発テロを受け、翌年にアフガン侵攻を行ったアメリカはテロを支援しているフセインがイラクにいるということでイラクを攻撃することを決めました。
とは言え、いきなりアメリカがイラクを攻撃するわけにはいきません。
そこでイラクが大量破壊兵器を持っているかもしれないということに目をつけ、それを経て前にイラク戦争を始めたのです。
本当は石油のためだった!?
その一方で、イラク戦争は本当は請求のためだったのではないかという説があります。
イラクと言えば石油の埋蔵量が世界トップであり、その石油はとても良質だと言われているのです。
不純物が少なく、安く採掘できるということからもしもイラクの石油の発掘権を手にすることができれば、大きな利益となります。
さらにブッシュ一家は石油会社のオーナーファミリーだからなおさら石油が欲しかったのではないかとも言われています。
石油ビジネスの成功によって彼らは財力を得たわけですから、イラク戦争で石油を手に入れようとしてもおかしくなかったのかもしれません。
石油のためではなかったかもしれない
その一方で、石油のためにイラク戦争を行ったという説には少々無理があるとも言われています。
というのは、石油というのはイラク以外の国からも産出されるものであり、今や国際的な商品となっています。
そのためイラクだけを植民地のように囲んだとしても、その資源を全て奪うという事はなかなかできるものではありません。
確かに植民地主義の時代は軍事的に植民地を支配することにより、その国の資源を奪うことができたかもしれませんが、今はとにかく時代が違うのです。
まとめ
いかがでしょうか。
イラク戦争は確かに石油のための戦争に見えたかもしれませんし、そのような説は存在します。
しかし少なくとも石油のためだけに行われた戦争では無いと言えるでしょう。