アメリカ独立戦争になぜスペインが参戦したのか

アメリカ独立戦争と言えば、アメリカの13州がイギリスから独立した戦争として知られていますよね。

アメリカが独立宣言を出したときの戦争だと思っている人も多いのではないでしょうか。

確かにアメリカはイギリスに勝利を収めましたが、それは他の国の援助があってこその勝利です。

実はこの時スペインもアメリカ独立戦争に加わっています。

それはいったいなぜだったのでしょうか。

ここではなぜスペインがアメリカ独立戦争に加わったのかということについて紹介します。

サラトガの戦い

スペインは1777年に始まったサラトガの戦いによってアメリカ独立戦争に参戦することとなりました。

サラトガの戦いではイギリス軍の7000名の兵士がいなくなってしまい、それによって植民地にいるイギリス兵が足りなくなってしまったのです。

また、植民地の人たちが独立できるという希望を世界中に与えるきっかけとなりました。

これによりスペインはアメリカ独立戦争に加わることがあったのです。

アメリカ独立戦争によって13の植民地が独立を果たしたという事はスペインによって支配されていたなってアメリカの国々にとって大きな規模となったのです。

イギリスに占領された場所を回復

もともとスペインの目的というのはイギリスが占領していたジブラルタルとメノルカ島を回復することでした。

これは7年戦争の時と同様です。

フランスとスペインの連合軍は多くの兵士たちをイギリスに送り込みましたが、イギリスは強大な軍事力を抱えており、もろともしませんでした。

しかし最終的に1781年、メノルカ島に侵攻し、翌年にはジブラルタルを取り戻したのです。

80年近くイギリスのものとなっていたメノルカ島はスペイン領に戻ったのです。

これこそアメリカ独立戦争にスペインがなぜ加わったのかという理由になると言えるでしょう。

スペイン軍は優勢だった

アメリカ大陸において、スペイン軍は終戦を迎えるまで負け知らずでした。

実際に1783年のパリ条約においては西フロリダとメノルカ島を取り戻し、ハバナ諸島と東フロリダを交換することにしたのです。

しかし、ミシシッピ川よりも東の部分はアメリカ合衆国の部分として認められました。

このようにしてアメリカの独立に貢献したスペインにとって、アメリカ独立戦争に加わったという事は良いことであったと認識されるようになったのです。

この頃確かにイギリスは強い軍事力を抱えていましたが、様々な戦争のために既に疲弊しており、スペインは容易に力をつけることができたのです。

まとめ

いかがでしょうか。

なぜスペインがアメリカ独立戦争に参戦しようとしたかというと、イギリスにとられてしまっていた情動を取り戻すためでした。

しかしイギリスが既に疲弊していたため、スペインは新世界への足がかりを築くことができたのです。