アメリカ独立戦争とナポレオンの関わりについて

アメリカ独立戦争とナポレオンが活躍した時期はなんとなくに通っているため、ナポレオンもアメリカ独立戦争に影響を与えたのではないかと考える人もいるかもしれませんね。

それならば、アメリカ独立戦争とナポレオンにはどのような関係があるのでしょうか。

ここではアメリカ独立戦争とナポレオンの関わりについて解説します。

武装中立同盟

1780年、ロシアのエカテリーナ2世が武装中立同盟を結成しました。

イギリスがアメリカに対して海上封鎖を行ったことにより、中立の立場を守っていたスウェーデンが中立国船舶の保護を求めたのです。

イギリスに対し、ロシアはそのような中立国の船の行き来の自由と禁制品以外の物資の輸送を自由を宣言しました。

ロシア以外にスウェーデン、デンマーク、プロイセン、ポルトガルがこの武装中立同盟に加わり、これによってイギリス対アメリカのアメリカ独立戦争が国際化していくことになります。

これによってフランス、スペイン、オランダもイギリスに対して宣戦布告を行い、最終的にはアメリカの独立を間接的に応援する形となったのです。

ルイジアナの売却

アメリカ独立戦争は1783年のパリ条約で公式に集結しました。

その後アメリカは徐々に領土を拡大していくことになります。

その6年後、1789年にはフランス革命が起こりますが、フランスがアメリカ独立戦争の支援をしたにもかかわらず、アメリカはフランスの支援をしませんでした。

孤立主義という立場を貫き、他の国の外交や政治には関わらないということを決めたのです。

フランス革命が集結し、ナポレオン戦争が始まると、1803年にナポレオンはアメリカに対し、フランス領ルイジアナを売却しました。

そして北アメリカから撤退したのです。

アメリカの領土の拡大

ルイジアナを手に入れたアメリカは明白なる天命、マニフェストデスティニーを理由として西へ西へと領土を広げていきました。

その途中にはインディアンたちが住んでいた肥沃な土地もありましたが、そこは第7代合衆国大統領トマス・ジェファーソンがインディアン強制移住法を出したことにより、インディアンたちを居留地に追いやっていったのです。

さらにメキシコとの戦争からカリフォルニアやアリゾナ、ニューメキシコなどの領土を手に入れたのです。

また、その後にはカリフォルニアからゴールドラッシュが起こり、テキサスでは油田が発見され、石油ブームが始まりました。

まとめ

いかがでしょうか。

ナポレオンが直接アメリカ独立戦争に影響与えたわけではありませんが、ナポレオンのルイジアナの売却はアメリカにとっても大きな変化となりました。

しかしアメリカは孤立主義の立場を貫いたため、他の国と同盟や条約を結ぶという事はほとんどなかったのです。