アメリカと言えばイギリスから独立した国ですよね。
だからこそ、そんなアメリカは独立戦争を経験しています。
しかしアメリカにはアメリカ独立革命というものもありました。
それならばアメリカ独立戦争とアメリカ独立革命はどのような違いがあるのでしょうか。
ここではアメリカ独立戦争とアメリカ独立革命の違いについて解説します。
アメリカ独立戦争
まず、アメリカ独立戦争というのは1775年から1783年までに起こったイギリス本国とアメリカの13植民地の戦いのことを指します。
今でこそアメリカには50州ありますが、当時は13州しかありませんでした。
この地域がイギリスから独立するために、アメリカ独立戦争というものを起こしたのです。
この戦争は1783年のパリ条約によって終結しました。
1775年、13の植民地は自分たちにすべての政権を与えるように主張し、アメリカ合衆国として独立することにしたのです。
イギリスはアメリカ独立戦争において非常に優位な状態にありましたが、13の植民地は他の国々の協力も経て、この戦争に勝利を収めたのです。
アメリカ独立革命
そんなアメリカ独立戦争に対し、アメリカ独立革命というのは1776年7月4日に13の植民地が独立宣言を出したことをアメリカ独立革命といいます。
これが独立革命と独立戦争の違いです。
例えばほぼ同時期にフランスではフランス革命とフランス革命戦争が起こっていましたが、フランス革命というのはあくまでも1783年に人権宣言が出されたことを指しています。
それに対しフランス革命戦争はこれから1800年近くまで続いていきますよね。
それと同じで、革命と革命戦争には違いがあります。
アメリカはアメリカ独立宣言というものを出したことによりイギリスから完全に独立することとなりました。
今もこのアメリカ独立宣言の原本はワシントンDCにある国立公文書館に展示されています。
アメリカ独立宣言について
アメリカ独立革命で出されたアメリカ独立宣言はすべての人は皆平等である、という旨を記した貴重な文書です。
今の時代にはすべての人というのは白人も黒人も、それ以外のあらゆる少数民族も含まれるという感じがしますよね。
しかし、この時代の全ての人というのはあくまでも白人男性を指していました。
この時、すでにアメリカは黒人奴隷貿易を行っており、例えばアメリカの初代大統領ジョージワシントンなどは黒人奴隷を有していたと言われています。
独立してからアメリカはその考え方を改めなければならない状況に追い込まれていくのです。
まとめ
いかがでしょうか。
アメリカ独立戦争とアメリカ独立革命にはこのような違いがあります。
独立宣言が出された7月4日は独立記念日として今も毎年盛大にお祝いされているのです。