アメリカ独立戦争と聞くと、アメリカの独立宣言を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、アメリカ独立宣言が発布されたのはあくまでも独立革命であり、アメリカ独立戦争というものは1775年から1783年にかけて行われた大規模な戦いを指すのです。
それならばアメリカ独立戦争の戦い方とは一体どんなようなものだったのでしょうか。
ここではアメリカ独立戦争の戦い方について解説します。
目次
シャルルヴィル・マスケット
シャルルヴィル・マスケットとは、アメリカ独立戦争において利用されていたフランスから来たマスケット銃を指します。
これは主にフランスとアメリカで使われており、特にオーストリア継承戦争、フレンチインディアン戦争、7年戦争、アメリカ独立戦争、米英戦争、ナポレオン戦争において利用されました。
重さは約4.5キログラムで150センチの縦になります。
17世紀、様々なマスケット銃が作られましたが、1717年、フランスが歩兵用のマスケット銃を作り上げました。
本当はフレンチパターンマスケットと呼びますが、アメリカ独立戦争においてアメリカ人がシャルルヴィルと呼ぶようになったことからシャルルヴィル・マスケットと呼ばれるようになったのです。
ブラウン・ベス
ブラウン・ベスもアメリカ独立戦争において使われた武器の1つです。
これはイギリス陸軍が作り上げたマスケット銃であり、フリントロック式になっています。
ナポレオン戦争でも愛されました。
イギリス陸軍を象徴する兵器として有名になりましたが、この武器が世界的に有名になったのはアメリカ独立戦争がきっかけだったと言えるでしょう。
つまり、アメリカ独立戦争の戦い方としては様々な銃が使われており、特にアメリカではほとんど全ての男性は民兵としてこの武器の所有を義務付けられていたのです。
ライフル銃
さらに小さな植民地であったアメリカが強力な軍事力を持つイギリスに勝利するためには、イギリスが考え出さないような戦い方が必要でした。
そんなアメリカ軍を支えたのがライフル銃です。
弾丸を回転させることができ、それによって安定させることができました。例えば野球の投手でもストレートボールを投げるとき、ボールが回転していますよね。これと同じ原理なのです。
これによってライフル銃の命中率が飛躍的に向上し、戦い方において非常に有利なものとなりました。
もともとは1500年前後にライフリングというものが発明されていたのですが、それが表立って使われるようになったのがアメリカ独立戦争の頃だったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
アメリカ独立戦争における戦い方はあくまでも銃を使ったものですが、イギリスに有利な立場を取るためにはライフル銃が特に大きな役割を果たしていたといえます。