アメリカ独立宣言と言えば誰もが中学や高校で勉強するものですよね。
しかし、そのアメリカ独立宣言の内容はしっかりと覚えているでしょうか。
アメリカ独立宣言は人権の基盤を明確にしたものであり、その考え方は日本国憲法にも影響与えています。
それならばアメリカ独立宣言の内容は一体どのようなものだったのでしょうか。
ここでは独立宣言の内容について解説します。
自由権、平等権、幸福追求権など
アメリカ独立宣言は自由権や平等権、幸福追求権等の基本的人権を明記したものになっています。
今でこそ、このような基本的人権は当たり前のものですよね。
この時代はそんな事はありませんでした。
しかし、アメリカ独立宣言はその内容にこのような基本的人権を明記したことにより、画期的なものとなったのです。
しかし、この時に人権を得ることができたのはあくまでも白人男性でした。
ここには黒人やインディアンは含まれていませんし、白人女性でさえも含まれてはいなかったのです。
アメリカ独立戦争における総司令郡、そしてアメリカ合衆国の初代大統領となったジョージワシントンは嫌悪感をあらわにしながら「インディアンは狼と同じ獣である」と述べたという記録があります。
さらに多くの建国の父たちは黒人奴隷の保有者でした。
抵抗権や革命権
アメリカ独立宣言の内容にはイギリスの哲学者、ジョンロックが述べた抵抗権や革命権が明記されていました。
ジョンロックは市民の一般意志によって成り立つ政府が市民の意思に反した政治を行った場合はそれに抵抗することができる、革命を起こすことができる、という権利を述べたのです。
そんなジョンロックは名誉革命に批判的な態度をとったため、その後はオランダに亡命しました。
しかし名誉革命が終わってからイギリスに戻り、市民政府二論を書き上げたのです。
ジョンロックの思想はアメリカ独立戦争に反映されています。
フランス人権宣言への影響
アメリカ独立宣言はフランス人権宣言にも影響を与えています。
アメリカ独立宣言の内容は人権宣言と似通ったところがあり、それは現代の人権にも大きな影響与えていると言えるでしょう。
アメリカ独立宣言では人民という言葉が多く使われていますが、人権宣言では市民という言葉が多く使われています。
また、アメリカ独立宣言では神という表現がありますが、フランス人権宣言では最高の存在という表現があります。
まとめ
いかがでしょうか。
アメリカ独立宣言の内容は非常に画期的なものであり、今の社会にも通じるものがあります。
この考え方は福沢諭吉が「学問のすすめ」において「天は人の上に人を造らず、電話人の下に人を造らず」という表現で書いていますね。
さらに日本国憲法第13条にもこの内容が反映されているのです。