アメリカ独立戦争における植民地軍の役割について

アメリカ独立戦争ではアメリカ側で植民地軍が戦いました。

もともとアメリカといっても13の植民地であり、当時世界最大の軍事力を持っていたイギリスに比べて到底勝てるような軍事力を持っていたとは言えません。

それにもかかわらず植民地軍は一体なぜ勝つことができたのでしょうか。

ここではアメリカ独立戦争における植民地軍について解説します。

海外からの武器の輸入

単なる植民地であった13の植民地には武器がありませんでした。

総司令官に任命されたジョージワシントンはまず物資が足りないということに気づきます。

そこでワシントンは海外から物資を輸入することにしました。

つまり植民地軍はアメリカの武器を使ったのではなく、海外から入ってきた武器を使ったのです。

そしてその9割はフランスからのものでした。

つまりアメリカは武器の9割はフランスによって助けられていたのです。

フランスはこのようにアメリカを支援したことにより、さらに財政的に困難な状況に追い込まれていきます。

それがきっかけとしてフランス革命が起こったのです。

独立宣言の発布

植民地軍たちはまず大陸会議によって戦争の計画を立てていきます。

しかし真っ先に行ったものが独立宣言の発布でした。

1776年7月4日、大陸会議によって採択された独立宣言が発布されます。

植民地軍に携わり、後に初代大統領となるジョージワシントンやベンジャミンフランクリン、トマスジェファーソンもこの独立宣言の起草に関わっています。

ただし、この独立宣言に書かれた「われわれは皆平等である」という文言の「我々」というのはあくまでも白人男性のことであり、ここにはインディアンや黒人、白人女性等は含まれていませんでした。

他の国からの支援

さらに植民地軍には他の国の軍隊が関わっています。

特にアメリカの味方をしたいという国ではなく、イギリスの敵が多かったために植民地軍は勝利をすることができたとも考えられています。

敵の敵は味方と思いますよね。

例えば先ほども述べた通り、フランスはアメリカ独立戦争に対して物資の支援をしていましたが、人的にも支援をしていました。

フランスは実際にアメリカ独立戦争で戦い、アメリカの独立を助けたのです。

植民地軍だけの力では何ともならなかったかもしれませんが、他の国が戦争に加わったため、植民地軍は勝利を収めることができたのです。

まとめ

いかがでしょうか。

植民地軍の力は、イギリスに勝てるようなものではありませんでした。

しかし他の国からの支援によって勝つことができ、アメリカは独立宣言を掲げて勝利することができたのです。