2001年9月11日の同時多発テロと言えば、イスラム教の過激派が起こしたことであると思っている人も多いのではないでしょうか。
そして、イスラム教の人に対して恐怖心を覚えてしまった人も多いのではないでしょうか。
この同時多発テロはイスラム教の人たちに多大な影響を与えています。
ここではイスラム教の人たちが同時多発テロによって受けた影響について解説します。
同時多発テロとイスラム教との関わり
イスラム教徒のアラブ人であるテロリストたちが飛行機をハイジャックしたことにより、2001年9月11日の同時多発テロが始まりました。
アメリカン航空11便とユナイテッド航空175便がニューヨークの世界貿易センタービルに激突したのです。
2つの貿易センタービルは崩れ落ち、3000人近くの人が亡くなりました。
アメリカン航空77便は国防総省であるペンタゴンに激突し、ここでも死傷者が多数出ています。
ユナイテッド航空93便はホワイトハウスに向かったのではないかと言われていましたが、乗客たちが抵抗したことにより目的地にまで行き着けず、ペンシルベニア州に墜落しました。
いずれも飛行機は原型をとどめておらず、乗客は全員死亡したのです。
テロ首謀者はイスラム教徒
アメリカはすぐにテロ首謀者たちがどこから来たのか、どのような人物だったのか、という事を探し当てました。
イスラム教徒原理主義であるアルカイダがこのテロを行ったということがわかり、それを率いていたのがオサマビンラディンであるということが明らかとされたのです。
それによりアメリカは2002年、アフガン侵攻を開始しました。
それはあっという間に終わり、今度はアメリカはイラクに目をつけます。
イラクにはテロを支援しているフセイン大統領がいるということで、今度はイラク戦争を始めようと考えたのです。
イスラム教徒へのまなざし
同時多発テロが起きた後、少なくともアメリカにおいてはイスラム教徒たちは厳しい境遇に置かれました。
同時多発テロがイスラム教徒によって起こったということにより、人々はイスラム教徒を差別するようになったのです。
ニューヨークでも教会の牧師がイスラム教のコーランを破ったという事は誰の記憶にも新しいのではないでしょうか。
イスラム教徒に対してテロリストなどという発言をする人も多く、学校においてもイスラム教徒の子供たちがいじめに遭うということが起こったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
イスラム教徒というとよくわからない、なんとなく不思議、などと言ったイメージが多いことから、同時多発テロによって悪い印象が蔓延してしまったともいえます。
しかしイスラム教徒が悪いわけでは無いのです。
不必要な風評被害は避けなければいけません。