同時多発テロは防げなかったのか

2001年9月11日、飛行機を使った史上最大規模のテロと言われる同時多発テロが起こりました。

3000人近くの人が命を落とし、6000人以上の人が怪我をしたのです。

しかし、この同時多発テロは防げなかったのでしょうか。

もちろん政治的な兼ね合いがありますので、何をしたらこのテロは起こらなかったかもしれない、などと言い切ることができません。

ここでは可能な限り、同時多発テロは防げなかったのだろうかという事について解説します。

セキュリティーチェックが甘かった

特に同時多発テロが起こった後、セキュリティーチェックが厳しくなりましたので今のセキュリティーチェックでは考えられにくいことかもしれません。

しかし、実はこの同時多発テロが起こる前、アメリカの国内線には刃物を持ち込むことが可能でした。

今でこそ、爪切りやホチキス際も持ち込むことができません。

しかしアメリカの国内線はこのようなものの持ち込みが可能だったのです。

刃物持ち込みによるハイジャック

だからこそ刃物を使って乗客を脅す、ということが可能でした。

ペンシルベニア州で墜落したユナイテッド93便はテロリストたちが爆弾に見せかけたものを体に巻き、乗客を脅したと言われています。

しかし爆弾はセキュリティーチェックに引っかかるはずである、と考えた乗客によってそれが偽物であるということが見破られました。

そのため、同時多発テロがほんとに防げなかったのかと言われると、もしもセキュリティーチェックが厳しかったら、テロを防ぐ事は可能だったかもしれません。

アメリカのセキュリティーは世界一?

同時多発テロが起こった後、当然ながらあらゆる飛行機に刃物を持ち込む事は不可能となりました。

2004年以降は、国際線の場合は飛行機の機内に持ち込める液体物の量にも制限がかかっています。

日本の国内線は飛行機に行きたい物を持ち込むことも可能ですが、アメリカの国内線には100ミリリットル以上の液体物は持ち込めません。

しかし、このようなセキュリティーチェックにより、今、アメリカはアメリカのセキュリティーチェックは世界一であると自負しているところもあります。

もしも同時多発テロの前からこのように厳しくしていたらよかったかもしれないのですが、テロが起こったことによってセキュリティーチェックを厳しくし、同時に自らのセキュリティーチェックが世界一であると考えることから、その傲慢な態度が何かの引き金になってしまう可能性もないとは言い切れないでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。

同時多発テロは防げなかったのかと考える人もいるかもしれません。

確かに国際関係においてもアメリカは複雑な立ち位置にいますので、敵を作りやすい状態にいるといえます。