同時多発テロを受け、航空会社はテロを防ぐための様々な対策を始めました。
空港でも様々な対策が始められ、セキュリティーチェックが厳しくなりましたね。
それならば航空会社はどのような対策を始めたのでしょうか。
ここでは同時多発テロが航空会社に与えた影響について解説します。
コックピットの仕組み
コックピットというのはパイロットがいる部屋のことです。
同時多発テロが起こるまでは、飛行機は外からコックピットの扉を開けることが可能でした。
しかし、テロリストたちが客室乗務員にコックピットの扉を開けさせたということから、コックピットの扉を外から開けることが不可能になったのです。
パイロットがコックピットに入った後は、パイロットが中から開けなければこの扉を開く事はできないのです。
航空会社は自分たちの飛行機にこのような仕組みを作ることにより、テロを防ぐようにしているのです。
客室乗務員の訓練
もともと客室乗務員というのはハイジャックされた場合やその他の緊急事態に対応できるようにしっかりと訓練されています。
しかし、同時多発テロが起こったことによってハイジャックされた場合のことを念頭においた訓練が真剣になされるようになりました。
もちろん、今までそのようなことが真剣ではなかったというわけではありません。
ただ、その1機の飛行機だけがハイジャックに遭ったなどというわけではなく、複数の飛行機が同時にハイジャックされ、テロに狙われ、さらに飛行機を使った史上最大規模のテロが起こったという事実はセキュリティーそのものに懸念を投げかけるようになりました。
もちろん客室乗務員の態度によって何かが違っていたのかもしれない、というわけではありませんが、テロが起こったときに乗務員はどうするべきか、という訓練が強化されるようになったのです。
機内への持ち込みができる液体物
これは航空会社によって決められているものではありませんが、同時多発テロが起こった後は飛行機の中に持ち込める液体の量に制限が設けられるようになりました。
それまではいくらでも液体物を持ち込むことが可能でしたが、今は一人当たり100ミリリットル以上の液体は持ち込むことができません。
それも落ち込む場合はセキュリティーチェックの時にジップロック等の袋に入れ、係員に見せなければいけないのです。
ただし赤ちゃんの離乳食などは別で、赤ちゃん用の飲み物などはこの100ミリリットルには含まれません。
まとめ
いかがでしょうか。
同時多発テロは航空会社の対策に様々な影響を与えました。
もちろん国によっても違いがありますが、それぞれの航空会社はセキュリティーを強化することにより、テロを防ごうとしているのです。