第二次世界大戦後のアメリカと中国の国際関係とは

第二次世界大戦は1939年から1945年にかけて行われました。

その中でアメリカと中国というのはともに連合国の側で戦った国家です。

なんとなく日本対アメリカ、日本対中国、といった関係で第二次世界大戦が起こったかのように思う人もいるかもしれませんが、実は中国もアメリカも同様に連合国の側だったのです。

それならばその第二次世界大戦が終わった後、アメリカと中国はどのような国際関係を築いたのでしょうか。

ここでは第二次世界大戦後のアメリカと中国の関係について解説します。

中国国民党と中国共産党

第二次世界大戦が終わった後、中国国内には国民党と共産党の2つの政党がありました。

この2つは再び国の中で内戦を起こします。

第1回目の内戦は1927年から1937年にかけて行われましたが、第二回目の内戦は1945年から1950年にかけて行われたのです。

日本でも有名なダグラスマッカーサーは国民党率いている蒋介石に対し、台湾を手に入れるようにと指示を出し、台湾には軍政が敷かれることになりました。

1946年にはアメリカの軍人であり国務長官となったジョージマーシャルが国民党と共産党に休戦を呼びかけますが、蒋介石がこれを認めませんでした。

毛沢東が率いる共産党

この2回目の内戦において国民党は敗北し、毛沢東が率いる中国の共産党が勝利を収めたのです。

毛沢東は1949年10月1日に中華人民共和国の建国を宣言し、国民党は台湾に移動することとなりました。

今でも中国では10月1日は建国記念日であり、盛大にお祝いされています。

有名な天安門広場にも毛沢東の写真が掲げられていますね。

ここにトルーマンは台湾に対して干渉しないという声明を発表しました。

アメリカは朝鮮戦争が起こるまで台湾には関わらないと決めたのです。

朝鮮戦争の始まり

1950年6月、朝鮮戦争が始まりました。

これは朝鮮だけの問題ではなく、中国とアメリカが直接対立することとなったのです。

今の北朝鮮はソ連の支援を受けており、今の韓国はアメリカの支援を受けていました。

中国は共産党ですから、北朝鮮の側に付いていたのです。

最終的にこの朝鮮戦争は終戦していません。

1953年7月27日に休戦協定が導入され、「最終的な平和解決が成立するまで朝鮮における戦争行為とあらゆる武力行使の完全な停止を保証する」ということになりました。

この最終的な日は解決は今でも成立していません。

まとめ

いかがでしょうか。

第二次世界大戦後はアメリカと中国は資本主義国と共産主義国として対立していくことになります。

中国もアメリカも世界の大国として、世界を分けていくことになるのです。