2003年、アメリカはイラク戦争を開始しました。
しかしこの開戦理由には様々な説がありますよね。
特にこのイラク戦争には様々な国が反対しました。
国連軍にも反対されましたが、それでもアメリカはイラク戦争の開始を決めたのです。
それならばアメリカはその開戦理由を何だと言っているのでしょうか。
ここではアメリカが唱えるイラク戦争の開戦理由について解説します。
「イラクが大量破壊兵器を持っている」
アメリカはイラク戦争の開戦理由を「イラクが大量破壊兵器を保有しているため、それを廃絶するため」と唱えました。
2003年3月20日、アメリカはイラクの首都であるバグダッドに空爆を開始し、本格的な空爆を行ったのです。
その1ヵ月後、4月9日にはバグダッドが陥落しました。
フセインの銅像が倒された事は多くの人の記憶にも新しいのではないでしょうか。
それによってイラクは抵抗を止め、5月5日にはアメリカのブッシュ大統領が勝利宣言をしています。
なぜ大量破壊兵器なのか
なぜブッシュはイラクに大量破壊兵器があると言い出したのでしょうか。
これには湾岸戦争が関係しています。
イラクがクウェートに侵攻し、国連が多国籍軍を派遣したことによって湾岸戦争が始まりました。
このとき、停戦協定でイラクと国連の間では「国際連合安全保障理事会決議687」というものが調印されました。
イラクの中にある大量破壊兵器を全て破壊するという内容が含まれていたのです。しかしその後の査定をイラクが拒否することになりました。
そこでアメリカを始めとする国家には、イラクは大量破壊兵器を隠し持っているのではないか、という疑惑が沸いたのです。
同時多発テロ
2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロが起こりました。
ここでブッシュ大統領はこの同時多発テロを主導したアルカイダはイラク政府と関連があると考えました。
2002年にはブッシュがイラク、イラン、そして北朝鮮の3カ国を悪の枢軸国と呼び、テロ支援国家であるという宣言をしています。
もしもイラクが大量破壊兵器を持っているのであればそれをきちんと処理しなければいけないということになり、イラク戦争の開戦理由となったのです。
しかし最終的にイラクには体を破壊兵器は存在しませんでした。
それでもアメリカはイラクを疑い続け、サダムフセインがアルカイダと関連していると結論づけて武力行使を行ったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
イラク戦争は多くの国から反対されていましたが、アメリカがその反対を押し切る形で始めました。
最終的には大量破壊兵器が見つからなかったため、アメリカはその建前のためにフセイン政権を倒したとも言えるのです。