冷戦におけるキューバ危機とベトナム戦争について

第二次世界大戦を皮切りに冷戦が始まります。

冷戦というのは自由主義国であるアメリカと社会主義国であるソ連が対立したものであり、死傷者等が出るような戦いがなかったことから冷戦と呼ばれています。

この冷戦は1989年まで続きますが、その間にはキューバ危機やベトナム戦争など様々な問題が起こりました。

それならばキューバ危機やベトナム戦争は一体何だったのでしょうか。

ここでは冷戦の最中に起こったキューバ危機とベトナム戦争について解説します。

冷戦について

第二次世界大戦が始まった時、アメリカの大統領はフランクリンルーズベルトでした。

ルーズベルトが大統領の時のアメリカはソ連とそこまで悪い関係を築いていたわけではないと言われています。

しかし1945年、ルーズベルトが死亡してトルーマンが大統領になってから米ソ関係は悪化の一途をたどりました。

そこにアメリカが核兵器を完成させたことにより、アメリカとソ連の関係はさらに悪化していくのです。

冷戦中は軍拡競争が行われ、今にも第三次世界大戦が起こるのではないかと懸念されていました。

キューバ危機について

キューバ危機というのは今にも全面核戦争が起こるのではないかと緊張感が高まった出来事です。

1962年、ソ連はキューバに核ミサイル基地を建設することにしました。

キューバと言えばアメリカのフロリダから見ることができるような近さにある国です。

そんなところで核ミサイル基地が建設され、そこで核兵器が使われてしまえば、確実にアメリカに大きな影響がもたらされます。

そのためアメリカはカリブ海で海上封鎖を行い、その計画を止めようとしました。

核ミサイル基地の撤去迫り、アメリカとソ連は一触即発の状態に陥ったのです。

最終的にはアメリカのケネディ大統領とソ連のフルシチョフ首相がやりとりをしたことによってミサイルは撤去されました。

第三次世界大戦がいよいよ始まるのではないかと世界にも大きな不安を与えました。

ベトナム戦争について

ベトナム戦争は南北に分かれたベトナムで起こった戦争のことです。

ベトナム共和国は資本主義国として、ベトナム民主共和国は社会主義国として戦いました。これは冷戦を背景とした代理戦争とも言われています。

ケネディ大統領やジョンソン大統領は積極的にベトナム戦争に介入しました。

1975年、最後が陥落したことによってベトナム戦争が終わりますが、アメリカはソンミ村の虐殺などにも関与したため、いまだに議論の的となっています。

まとめ

いかがでしょうか。

キューバ危機は冷戦において今にも核戦争が起こるのではないかという緊張感を世界に与えました。

そしてベトナム戦争は冷戦を背景とした代理戦争としても知られています。

冷戦自体は死傷者を出すこともありませんでしたが、冷戦の最中に起こったさまざまな出来事は多くの犠牲者を出したとも言えます。