アメリカ独立戦争はボストン茶会事件がきっかけとなって勃発しました。
ボストン茶会事件というと英語ではボストンティーパーティーと言われます。
なんとなくお茶会をしたのかしら、と感じる人もいるかもしれませんが、このボストンティーパーティーはそのようなものではありません。
それならばこのボストン茶会事件は一体どのようなものだったのでしょうか。
ここではアメリカ独立戦争とボストン茶会事件の関係性について解説します。
アメリカ独立戦争はイギリス人同士の戦い
今でこそ13の植民地という言われ方をされていますが、この13の植民地に住んでいたのはアメリカにもともと住んでいた現地の人々ではなく、イギリスから自由の国を目指して渡ってきた人々だったのです。
自由の国アメリカという言い方がありますが、イギリスには貴族制度や身分制度などがあり、それに嫌気を刺した人々がアメリカに渡ってきていたのです。
そのため植民地に住むイギリス人と本国に住むイギリス人、という戦いになるのです。
そんな植民地はもともとかなり規制が緩く、自治権も持っていました。
そして税金も低かったのです。
植民地からも税金を取る
しかしこれに対して本国のイギリス側が不満を持ち、イギリス政府は植民地の側からも税金を取ることにしました。
しかし、植民地には本国のような発言権はなく、その上で本国と同じ税率で税金が取られようとしていたのです。
代表なくして課税なし、というパトリックヘンリーの言葉がありますね。
植民地の人たちは政治に関する発言権がないにもかかわらず高い税金を取られるということに対して反発を感じはじめていました。
そこからイギリスから独立しようとする考え方が芽生え始めていたのです。
ボストン茶会事件の勃発
イギリス本国のイギリス人は植民地の人々に対し、イギリスから輸入した紅茶以外は飲まないようにという法律を出しました。
アメリカに住んでいるとは言えイギリス人ですから、紅茶が非常に大切です。
まだ下水道が完備されていない頃ですから紅茶には殺菌という意味もありました。
しかし他の国から安く輸入した紅茶は飲んではいけない、イギリスから輸入した高い紅茶しか飲む事は許されない、という状態になってしまい、植民地の人々はボストンの港に停まっていた紅茶の箱を海に投げ込むということを始めたのです。
これによって海が紅茶のようになりました。
これがボストン茶会事件です。
そしてこれがきっかけとなってアメリカ独立戦争が始まったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
アメリカ独立戦争はもともと植民地で不満を募らせていた人々によって始まった戦争ですが、その1番のきっかけはボストン茶会事件だったと言えるでしょう。
これを機に戦いが始まりました。