アメリカ独立戦争はアメリカで行われたものですし、産業革命というのはイギリスで行われたものを指します。
起こった時代にも違いがありますし、どのような関係があるのかわからないという人もいるかもしれませんね。
しかし、実は産業革命はアメリカ独立戦争に大きな影響与えています。
イギリスが市場や原料確保
イギリスは世界各地に植民地を持ち、太陽の沈まぬ国と言われていました。
世界最高の軍事力を持ち、怖いものなしだったのです。
フランス革命が起こり、ナポレオン戦争に入ってからもフランスはイギリスには勝つことができませんでした。
そんなイギリスは世界中に植民地を持ったことによって市場や原料を確保することが可能になります。
それにより産業革命が起こったと言っても過言ではありません。
もともとは製鉄業が発展していましたが、7年戦争が終わったことによってそこに変化があり、産業革命が始まったのです。
税金問題
そして産業革命が起こった後、イギリスは強い軍事力を維持し、さらに力をつけていきます。
しかしそんなイギリスでは税金問題があからさまとなっていました。
もともとアメリカに住んでいた人たちはイギリス人ですので、植民地といっても差別されるわけでもなく、かなり優遇されていたと言われています。
税金は低く、自治権が与えられていました。
しかし、ここに現地に住んでいるイギリス人が腹を立てることになります。
自分たちはこんなに税金が高いのに植民地に住んでいるイギリス人の税金が安いのは許せない、と主張するようになりました。
これによってイギリス本国は植民地からも税金を取ることにしたのです。
ボストン茶会事件
政治に関する発言権は与えられないにもかかわらず、13の植民地の人たちは税金だけは取られるようになりました。
さらにイギリスはイギリスからの紅茶以外を他の国から購入しないようにという法律を作り上げます。
発言権はなく、税金を高くされる、そして必要な紅茶まで指定される、ということでアメリカに住んでいる人たちはボストンの港に止まっていた船から紅茶を全て海に捨てたのです。
これがボストン茶会事件です。
これがきっかけとなってアメリカ独立戦争が始まることになりました。
まとめ
いかがでしょうか。
学校では産業革命、アメリカ独立革命、フランス革命と3つまとめてなりますよね。
アメリカ独立革命というのはあくまでもアメリカ独立宣言を出したものですが、産業革命はアメリカ独立戦争と確かに関係があるのです。