冷戦中の国際関係について

冷戦が起こっている時の国際関係とは一体どのようなものだったのでしょうか。

冷戦というのは基本的には資本主義国であるアメリカと社会主義国であるソ連が対立したものですが、この冷戦を世界を巻き込んだといえます。

それならば、この冷戦はどのように世界を巻き込んでいったのでしょうか。

ここでは冷戦が起こっているときの国際関係について解説します。

資本主義と社会主義の拡大

アメリカとソ連はそれぞれ資本主義と社会主義を世界に拡大していきました。

そのため国際関係も資本主義国と社会主義国で分かれていくようになります。

例えば、第二次世界大戦が終わったところでドイツは2つに分割しましたね。

東ドイツをソ連が、西ドイツをアメリカが支配することになり、東ドイツの真ん中にあったベルリンも周りに壁が作られました。

特にソ連が社会主義を広げていこうとし、アメリカがそれを防ごうとします。

特にアジアでベトナム戦争が起こり、朝鮮戦争が起こり、社会主義が拡大していくことを懸念したアメリカはサンフランシスコ講和条約によって日本に独立を回復させることを決めました。

これは日本を軸として社会主義の拡大を防ぐためだったと考えられています。

代理戦争の勃発

冷戦が起こっている間の国際関係は決して穏やかなものではありませんでした。

冷戦というのは直接の戦いが起こらない戦争を指しますが、だからといって穏やかだったというわけでは無いのです。

その間1950年には朝鮮戦争が起こりますし、その後にはベトナム戦争が起こりました。

アメリカが支援する資本主義とソ連が支援する社会主義で分裂し、国家さえも2つに分かれていたのです。

このような戦争は冷戦を背景とした代理戦争とも言われています。

直接アメリカとソ連が高専したわけではありませんが、まるでアメリカとソ連が戦っているかのように社会主義の地域と資本主義の地域が戦争を起こしたのです。

キューバ危機の緊張

冷戦の最中、特に国際関係が緊張に包まれたことがありました。

それがキューバ危機です。

ソ連がアメリカからすぐ近くのキューバにミサイル基地を建設しようとしたことにより、アメリカが海上封鎖を行ってそれを止めようとしました。

キューバと言えばアメリカとは違う国ですが、フロリダから臨むことも出来るような近さにある国家です。

そんなところでミサイルが設置されれば、もしも核兵器が爆発したところでアメリカにも被害が及びますし、南米にも大きな被害が及んでしまうでしょう。

そのためこのキューバ危機が起こったときには今にも第三次世界大戦が起こるのではないかと懸念されました。

国際関係は緊張に包まれたのです。

まとめ

いかがでしょうか。

冷戦が起こっているときの国際関係は極めて緊張したものでした。

1989年にベルリンの壁が崩壊したことによって国際関係の緊張が一気に溶け、冷戦が収束していくのです。

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