冷戦とポスト冷戦の違いについて

冷戦というのは第二次世界大戦後、1945年から1989年にかけて起こった戦争を指します。

戦争といっても直接的な戦いがあったわけではなく、にらみ合いの状態が続いたために冷たい戦争と呼ばれ、冷戦と言われるのです。

この冷戦はいくつかの時代に分けられますが、それならばポスト冷戦とは一体何でしょうか。

冷戦とポスト冷戦は一体どのように違うのでしょうか。

ここでは冷戦とポスト冷戦の違いについて解説します。

冷戦の起源から危機の時代まで

冷戦というのは1945年から1989年にかけて起こったものですが、これはいくつかに限ることができます。

まず1945年から1949年はあくまでも冷戦が始まった時代として起源とすることができます。

1949年から1955年は冷戦のグローバル化とされ、その冷戦が中国や朝鮮に広がっていくことになりました。

1955年から1958年は雪解けと言われています。

フルシチョフがアメリカを訪問したりして今にも冷戦が終わるのではないかと言われたのです。

しかし1958年から1962年は危機の時代となりました。

ソ連とアメリカが違いを仮想敵国と考え、争いが表面化していくのです。

キューバ危機が起こったのもこの時です。

ベルリン危機から

1958年から1961年は同様にベルリン危機の時代でもありました。

東ドイツの過酷な社会主義政策によって多くの人が西ドイツに逃亡していきます。

また、1963年から1968年は冷戦の変容と言われ、ベトナム戦争や黒人の市民権運動などが起こりました。

1969年から1979年はデタントの時代と言われ、アメリカとソ連の間で戦略兵器制限交渉が行われます。

1979年から1985年は新冷戦と言われ、そこから1991年まで冷戦終結、ソ連崩壊と呼びます。

1988年から1989年は東欧革命と呼ばれることもあります。

ポスト冷戦について

ポスト冷戦というのはソ連が消滅した後、つまり1991年以降を指します。

冷戦時代はベルリンの壁が崩壊した1989年に終わりますが、まだまだこの時にはソ連が存在していますよね。

つまり、冷戦というのはあくまでも1945年から1989年まで長しますが、ポスト冷戦というのはソ連が崩壊した1991年以降を指すのです。

ポストというのは後という意味を持ちますので、ポスト冷戦は冷戦の後の時代を指すということがわかりますね。

まとめ

いかがでしょうか。

冷戦とポスト冷戦は指している時代が違います。

ソ連が崩壊したことによってポストで先の時代を迎え、フランシス・フクヤマがリベラル民主主義の最終的勝利を宣言しました。

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