イギリス人同士が戦ったアメリカ独立戦争について

アメリカ独立戦争というのはその名の通りアメリカが独立した戦争ですか、これはイギリス人同士の戦争であったということを知っているでしょうか。

戦争というと違う国の人間同士が戦うように感じるかもしれませんが、アメリカ独立戦争はイギリス人同士の争いです。

それはいったいなぜなのでしょうか。

ここではアメリカ独立戦争について解説します。

アメリカに移り住んだヨーロッパの人々

もともとヨーロッパは絶対王政、そして貴族などの身分制度が重視された地域でした。

身分が高い人間が身分の低い人間を差別する、軽蔑する、などということも起こっていたのです。

そんな中でそのようなシステムに嫌気をさし、自由の国アメリカに移り住んだのが今のアメリカ人なのです。

1492年、コロンブスがアメリカを発見し、白人がアメリカに入り込んでいくようになりました。

新しい国での生活を夢見てヨーロッパでの身分制度などから逃れたいと考えていたイギリス人などが入り込んで行ったのです。

だからこそ、アメリカに住んでいたのはヨーロッパ人、そして主にイギリス人だったのです。

税金の関わり

もともとイギリス人は新しい土地を求めてアメリカに移り住んでいたのです。

そのため、今でこそ13の植民地という言い方をしますが、この時は植民地というに自治権があり、税金もかなり安いものでした。

現地の人々を征服した植民地にしたわけではありませんから、他の植民地に比べれば優遇されていたのです。

そのためイギリス本国において多額の税金を納めている人々は徐々に不満を持つようになりました。

本国において増税をするのであれば植民地でも増税をするべきだ、という見解が高まり、ここで植民地の人にも税金が課せられるようになったのです。

ボストン茶会事件

アメリカに住んでいた人々はもともとイギリス人ですから、当然ながら紅茶が重要でした。

特に上下水道が整っていない時代ですので、紅茶を飲んで殺菌するという意味合いもあり、紅茶は非常に重要だったのです。

しかし課税するため、イギリスは東インド会社からの紅茶を全て密輸扱いとし、アメリカに住む人々の手に渡らないようにしてしまいました。

植民地側の意見を聞き入れられず、安い紅茶を買うことができず、値段の高いイギリスの紅茶のみを買うことを強いられ、アメリカに住んでいたイギリス人たちはボストンの港に運び込まれたイギリスの紅茶の箱を海に投げ込んでしまったのです。

これがボストン茶会事件です。

そしてこれがアメリカ独立戦争へとつながっていくのです。

まとめ

いかがでしょうか。

アメリカ独立戦争というのがイギリス人同士の戦いであるという事は驚きかもしれませんね。

もちろんイギリス人同士の戦いであっても、その後アメリカはアメリカ合衆国として独立しますので、彼らはアメリカ人となっていくのです。