アメリカ独立戦争は何をきっかけとして始まったのでしょうか。もともとアメリカ独立戦争はイギリス人同士の戦争であり、アメリカに移り住んでいたイギリス人が本国に暮らしていたイギリス人を相手に行ったものなのです。
それならばアメリカ独立戦争は何をきっかけとして起こり、どのような流れを経てどのような結果をもたらしたのでしょうか。
ここではアメリカ独立戦争のきっかけや流れ、そして結果について解説します。
アメリカ独立戦争のきっかけ
アメリカ独立戦争のきっかけはあくまでも課税問題だったといえます。
もともとアメリカの13の植民地にはイギリス人が移り住んでいましたので、特に税金が高かったというわけではありません。
むしろかなり優遇されており、イギリス本国の人たちよりも安い税金を払っていたのです。
しかし、それは後に本国に住むイギリス人の不満となります。
イギリスは高い税金を払っていましたから、「自分たちが税金を払うんだから植民地の人たちも払うべきだ」といった声が出てくるようになりました。
それによってイギリス政府は植民地の人たちにも高い税金をかけることにしたのです。
これこそがアメリカ独立戦争が始まるきっかけです。
アメリカ独立戦争開戦までの流れ
この後、イギリス政府はアメリカに対し、イギリスの東インド会社から輸入した紅茶以外は飲んではいけない、という法律を作りました。
今のアメリカに住んでいる人々だったといっても、もともと彼らはイギリス人です。
紅茶はとても大切な飲み物であり、特に下水道が通っていない時代ですから、消毒をするという意味でも紅茶は大切でした。
しかし、選挙権がなく話を聞いてくれる事は無い、税金は高い、そしてお茶まで決められる、という状態ではやはり黙っているわけにはいきません。
アメリカに住んでいた人々はボストンの港に運び込まれたイギリスの紅茶を海に投げ込んでしまいました。
これがボストン茶会事件です。
これによってアメリカ独立戦争が始まるのであり、これこそが独立戦争開戦までの流れになります。
アメリカ独立戦争の結果
独立戦争が始まる前、アメリカはアメリカ独立宣言というものを出しました。
1776年7月4日のことです。
これは植民地側の大陸会議によって採択され、7月4日に調印されました。
今でも毎年7月4日はアメリカ独立記念日としてお祝いされています。
1783年にはアメリカ合衆国憲法を出し、アメリカは確かに独立という立場を勝ち取りました。
これにより、もともとアメリカに住んでいた植民地の人たちはイギリス人でしたが、アメリカが独立したことによって彼らはアメリカ人となるのです。
これこそがアメリカ独立戦争の結果です。
まとめ
いかがでしょうか。
税金問題は戦争のきっかけになりやすいものです。
そしてそれに対して植民地の人が立ち上がったからこそ、戦争が起こり、植民地側の人たちが勝利を収めるという結果になるのです。