冷戦が共産主義国にもたらした影響とは

冷戦が共産主義国にどのような影響をもたらしたのでしょうか。

冷戦自体は共産主義国と資本主義国の対立ですが、そんな冷戦は世界中に影響を与えました。

ソ連が率いる共産主義国は冷戦でどのような影響を受けたのでしょうか。

ここではそんな影響について解説します。

国家の分裂

冷戦というのはソ連が世界中に共産主義国を広めようとしたことによって拡大していきます。

まず、第二次世界大戦が終わる前からアメリカとソ連はドイツの分割統治を決定していました。

そのため第二次世界大戦が終わった後、ドイツの西側を資本主義国であるアメリカが、東側を共産主義国であるソ連が支配することにしていたのです。

東ドイツの中にあったベルリンの周りには壁が作られ、ベルリンは資本主義とされました。

さらにベトナムも冷戦の最中に南部と北部で分けられ、朝鮮半島も北朝鮮と韓国という形で分けられます。

もともとは日本も分割統治される予定で、東北よりも北側はソ連が支配することになっていました。

しかし多くの連合国が反対したことにより、その計画は頓挫したと言われています。

民主化運動

その一方で、共産主義国は徐々に民主化を求めるようになりました。

特に1980年代に入ると経済面では資本主義を、政治面では民主主義を求める動きが大きくなり、多くの共産主義国が資本主義国となっていたのです。

それにより共産主義国は急速に収縮していくこととなりました。

最終的には1989年にベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一されます。

1991年にはソ連が崩壊し、ロシアという国なりました。

特にベルリンの壁が崩壊したときには、まさかこの壁が崩れるなんて思わなかった、と驚きを隠せなかった人も多いのではないでしょうか。

このように多くの国家が民主化を目指すようになっていたのです。

日本への影響

そんな冷戦は日本にも大きな影響を与えました。

アメリカは冷戦における共産主義国の拡大を防ぐため、日本を独立させることにしたのです。

第二次世界大戦が終わってから日本はアメリカに占領された状態でしたが、冷戦の影響を受けて日米安全保障条約というものが結ばれました。

それによってアメリカは日本国内に駐在することとなり、共産主義国家の脅威から日本を守ろうとしたのです。

冷戦が終わった後は日本を共産主義国家から守るという建前が必要なくなったため、日本の周りで周辺事態が起こった場合はアメリカ軍が後方支援をするという形になりました。

このように、今現在日本に存在している米軍基地は冷戦の名残なのです。

まとめ

いかがでしょうか。

冷戦は共産主義国家に大きな影響与えてきました。

もともと共産主義国家が拡大していく中で冷戦が起こりましたが、世界の共産主義は徐々に収縮し、民主化を求めるようになったのです。

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