冷戦が経済にもたらした影響とは

第二次世界大戦の後に起こった冷戦は世界に様々な影響をもたらしました。

冷戦というのはもともと資本主義と社会主義の対立ですが、政治面のみならず経済にも大きな影響を及ぼしたのです。

それならば冷戦は世界の経済にどのような影響をもたらしたのでしょうか。

ここでは冷戦による影響について解説します。

日本の独立回復

冷戦が経済に与えた影響というと、真っ先に日本の独立回復を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。

冷戦が激化したことにより、アメリカは日本を経済的に独立させようと考えました。

ベトナムや朝鮮半島によって社会主義の空気が高まっていくにつれ、アメリカはアジアの社会主義拡大に対抗する勢力を必要としたのです。

そのためアメリカは日本を独立させようと考えたのです。

1951年、日本とアメリカはサンフランシスコ平和条約を結び、日本は正式に独立国として自立したのです。

経済的な格差

冷戦の影響を受け、資本主義国家は経済成長を遂げていきましたが社会主義国家はソ連の影響を受け、徐々に社会主義の色を濃くしていくことになります。

例えば東西に分かれてしまったドイツは、西側はアメリカに支配され、東側はソ連によって支配されていました。

西側はアメリカの影響を受けて徐々に経済的な発達を遂げますが、東側はソ連の影響を受け、経済的に破綻していくようになります。

だからこそ東ドイツから西ドイツに移ろうとする人が後をたちませんでした。

東ドイツは危機感を覚え、ベルリンの壁を建設したのです。

しかしそれでもベルリンの壁を越えようとする人が後を立たず、何人もの人が命を落としたのです。

軍事費の負担

冷戦の間、アメリカとソ連は軍拡競争を進めていました。

核兵器を開発し、そしてその核兵器は世界的な脅威となったのです。

第三次世界大戦が始まるのではないかという懸念が生まれ、もしも第三次世界大戦が始まったならばそれは核戦争となり、地球が滅びるとさえ言われていました。

そしてその軍事費は世界的な負担となっていきます。

特にソ連は経済が停滞しており、資本主義諸国との経済的な格差は拡大するばかりでした。

食料品なども不足しており、その状態はそれに限らず様々な社会主義国家で同様でした。

そこからソ連のゴルバチョフはペレストロイカを打ち出し、経済改革を行っていくのです。

ソ連とアメリカの関係もこれによって改善していき、冷戦が終結しました。

まとめ

いかがでしょうか。

冷戦は政治や軍事面のみならず、経済面にも大きな影響を与えました。

特に東側は経済的に停滞してしまい、今でも東ヨーロッパ等はその影響を受けていると言えるでしょう。

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