第二次世界大戦が終わると、今度は冷戦の時代に入っていきました。
アメリカとソ連が直接戦うわけではないけれど和解もできないという状況を引き起こし、冷戦の時代に突入したのです。
そんな冷戦は世界や日本にどのような影響を与えたのでしょうか。
ここでは冷戦が世界や日本に与えた影響について解説します。
資本主義と社会主義が分かれる
冷戦が始まったことにより、世界は資本主義と社会主義の真っ二つに分かれるようになりました。
例えば分割統治をされていたドイツも西側のドイツと東側のドイツに分かれ東ドイツの中心にあったベルリンも東西で別れてしまったのです。
朝鮮半島も北朝鮮と韓国の2つに分かれましたし、ベトナムも2つに分かれました。
ベトナムはベトナム共和国とベトナム民主共和国に分かれたのです。
また、資本主義国が社会主義国に巻き込まれないようにという動きも起こりました。
このように冷戦は世界中に影響を及ぼしていったのです。
朝鮮半島は未だに2つに分かれたままで、同じ民族でありながら2つの国に分断された状態です。
これには冷戦が大きく関係しているのです。
日本が独立する
冷戦の影響を受け、アメリカはサンフランシスコ平和条約を結ぶことにより、公式に日本の独立を認めました。
それまではアメリカが日本を占領していた形でしたが、日本は1つの国家として歩き始めたのです。
また、同日安全保障条約も結ばれることとなり、戦争状態が終わるのみならず、アメリカは日本国内に米軍基地を持つこととなりました。
この安全保障条約というのはソ連への脅威をなくすために結ばれたものであり、冷戦が終結するまでは非常に重要なものでした。
日本も冷戦の影響を受けてきたのです。
日米安全保障共同宣言
冷戦が終わったことにより、当然ながら日米安全保障条約に書かれた内容は必要なくなりました。
冷戦が終わったため、ソ連の脅威に対応する必要がなくなったのです。
そのため1996年には日米安全保障共同宣言というものが出され、日本国内のみならずアジア太平洋地域で防衛協力を行うという内容が認められました。
これによってアメリカは日本の周辺地域で周辺事態が発生した場合、アメリカが後方支援をするということを決めたのです。
このように世界的に冷戦は様々な影響を与えてきましたが、冷戦が終わった後もまだ影響があるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
もともとアメリカ対ソ連の戦いだった冷戦は、世界中にその影響を広げていくことになります。
日本も例外ではなく、大きな影響を受けてきたのです。