米西戦争というのはアメリカとスペインの戦争です。
1898年に起こったものであり、アメリカが海外進出をしたという点で非常に重要な出来事の1つです。
それならば米西戦争によってスペインの植民地は一体どうなったのでしょうか。
ここでは米西戦争が起こったことによってスペインの植民地が受けた影響について解説します。
米西戦争が起こったときのアメリカ
この頃、アメリカは西へ西へと領土を拡大し、カリフォルニアまで到達していました。
そして次は海外に領土が欲しいと思っていたのです。
もともとハワイと交易関係にあったアメリカは、今度はフロリダから見えるキューバという国に興味を持ちました。
そこでスペインと戦争をすることにしたのです。
もともとスペインと言えば、世界中に植民地を持つ帝国でした。
しかしスペインは植民地の数が減少しており、この頃は力が弱くなりつつあったのです。
メイン号事件
もともとマッキンリー大統領は米西戦争に賛成していませんでした。
しかしキューバはアメリカ経済に依存している状態であり、だからこそアメリカはキューバを手に入れるべきだという世論が高まっていたのです。
そんな時キューバのハバナ沖にてメイン号というアメリカの軍艦が爆沈する事件が起こりました。
今日に至ってもなぜ爆沈したのかという理由は明らかにはなっていませんが、当時はスペインによる策略なのではないかという世論が高まったのです。
これを受けてマッキンリー大統領も米西戦争を宣言せざるをえませんでした。
ちなみにこの博打の自由は、今日では機雷が原因したのではないかという説と自然発火だったのではないかという説があり、さらにアメリカの自作自演だったのではないかという説もあります。
当時のスペイン政府は自然発火説をとっていました。
スペインの植民地
もともと戦争するにあたり、スペインの植民地が太平洋上に存在していたため、アメリカは燃料を補給するための場所を必要としていました。
そこでアメリカが目をつけたのがハワイだったのです。
もともと交易関係にあったハワイを併合することにより、スペインの植民地であるフィリピンなどに船を送ることができました。
そのためこの1898年にハワイ併合が実現したのです。
さらにスペインの植民地であったキューバのみならず、プエルトリコとフィリピンもアメリカのものとなりました。
これによってスペインは植民地を失ったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
米西戦争によってあれだけの植民地を誇り、帝国として力をつけていたスペインは植民地を失いました。
そしてアメリカは海外に領土を手にいれたのです。