アメリカ独立宣言と言えば、中学や高校の社会科や政治経済の授業でも学ぶものですよね。
アメリカ独立宣言と一緒にフランス人権宣言について学んだ記憶を持つ人も多いのではないでしょうか。
それならばそんなアメリカ独立宣言にはどのような特徴があるのでしょうか。
ここではアメリカ独立宣言の特徴について解説します。
目次
アメリカ独立革命の基本文書
1775年から1783年までアメリカ独立戦争が起こりました。
アメリカ独立革命というのは1776年7月4日にアメリカ独立宣言が出されたことを指しています。
つまり、アメリカ独立宣言というのはアメリカ独立革命における重要な文書であり、今のアメリカ合衆国の基本理念となるものなのです。
これは1776年7月2日、第二回大陸会議において全会一致で採択されました。
建国の父と呼ばれるトーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムズ、ベンジャミン・フランクリンらによって起草さるや、大陸会議のメンバーによって修正されたのです。
アメリカ独立宣言の内容
アメリカ独立宣言の特徴と言えばやはり大切なものは内容ですよね。
独立宣言の中には今までのイギリスの圧政や悪性を告発し、イギリスの国王や本国の政府がいかに酷なことをしてきたかということが書かれています。
さらに人間の基本的人権である平等権や自由権、幸福追求権等を自然権として認め、イギリスの思想家であるジョンロックが唱えた革命権や抵抗権を認めています。
この考え方は人民主権の理念となり、その後出されたフランス人権宣言等においても盛り込まれているのです。
日本への影響
アメリカ独立宣言の特徴と言えば、日本にも影響があったということが挙げられます。
独立宣言が出された当初、日本は江戸時代であり鎖国の真っ只中でした。
そのため独立宣言自体は日本には巻き込まれませんでしたが、日本が開国した後その考え方が日本にも入り込み、まず福沢諭吉の「学問のすすめ」の中でこの考え方が表されます。
彼は著作の中に「天は人の上に人を造らず、天は人の下に人を造らず」という文言を書きました。
そして日本国憲法の第13条もジョンロックが唱えた思想が書かれており、アメリカ独立宣言の影響を受けていることがわかります。
まとめ
いかがでしょうか。
アメリカ独立宣言には様々な特徴がありますが、この考え方は後世にも伝わる重要なものであり、同時に定期試験や大学入試にも出てくる問題になります。
特徴をしっかりと絞り、きちんと把握しておきましょう。