湾岸戦争とイラク戦争はどのように違うのでしょうか。
どちらもイラクを相手にした戦争であり、アメリカがイラクを攻撃したという意味でよく似て聞こえますよね。
それならば湾岸戦争とイラク戦争の違いはなんなのでしょうか。
ここではこれらの戦争の違いについて解説します。
湾岸戦争のきっかけ
湾岸戦争とイラク戦争の違いはきっかけが大きく違うといえます。
まず、湾岸戦争というのはイランイラク戦争が長期化したことによって経済的に低迷してしまったイラクがクウェートの油分を求めてクウェート侵攻を行った事にありました。
イラクは経済の9割が石油で成り立っています。
そのためイラン・イラク戦争によって低迷してしまった経済を石油で回復しようと考えました。
しかし今度は隣の国であるクウェートがOPECの規定を破って石油を安く売り出してしまったため、イラクはさらに損害を受けてしまったのです。
そこでイラクはクウェートの侵攻を始めました。
ここからアメリカが国連軍として介入することになります。
イラク戦争のきっかけ
イラク戦争というのは2011年9月11日、アルカイダが同時多発テロを起こしたことがきっかけになっています。
2機の飛行機が世界貿易センタービルに突っ込み、1機は国防総省であるペンタゴンを攻撃しました。
ハイジャックされた最後の飛行機はホワイトハウスに突っ込む予定だったのではないかと考えられていますが、乗客たちが抵抗したことにより途中で墜落し、乗客は全員死亡しました。
何千人もの人が犠牲となったこの同時多発テロの報復としてブッシュ大統領はイラク戦争を決断したのです。
報復という形ではできなかったため、イラクの中にある核兵器を廃絶するためという名目で戦争を始めました。
これがイラク戦争と湾岸戦争の違いになります。
フセイン政権の崩壊
イラク戦争の後、フセイン大統領はアメリカによって逮捕され、最終的に死刑となりました。
フセイン像が取り絡まれたことも人々の歴史に新しいのではないでしょうか。
最終的にイラク戦争ではイラクの国内において核兵器を見つけることができず、アメリカは自分たちが起こした戦争の面目を果たせずにいたのです。
しかし最終的にフセイン政権から人々を解放したということでアメリカはイラク戦争のメンツを守りました。
これもイラク戦争と湾岸戦争の違いと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか。
湾岸戦争とイラク戦争には大きな違いがあります。
ただ単に時期が違うというだけではなく、湾岸戦争にはアメリカが国連として関わったこと、イラクにはアメリカが反対する国連を無視して関わったということにも違いがあるのです。