ハワイといえば、日本人の中でも常夏の島、ディズニーのスティッチ、などというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
そんなハワイは米西戦争が起こった1898年にアメリカに併合されました。
アメリカ自体は1776年に独立しましたが、その時は13州しかありませんでしたよね。
ハワイはそのアメリカにとって49番目の州になります。
ここでは米西戦争とハワイ併合について解説します。
砂糖の生産
もともとハワイではさとうきびの栽培が多く行われていました。
特に南北戦争が起こっていた時、ハワイではさとうきびが多く生産されており、そこで作られた砂糖がアメリカ本土にも持ち込まれていたのです。
しかし、白人が感染症をハワイに持ち込んだことにより、ハワイの先住民ポリネシア人が減少してしまい、労働力不足を補うため、日系や中華系の移民がハワイに流入していました。
ちなみに1871年には日本との間に日布修好通商条約が結ばれています。
日本はアメリカによるハワイ併合が行われる前からハワイと公益関係にあったのです。
海のフロンティア
1894年、アメリカは国内における佐藤の生産を打ち切り、外国産の砂糖に課税を行ってハワイ産の砂糖をアメリカに持ち込むことにしました。
外国産の砂糖には税金がかけられましたが、ハワイで作られた砂糖は無関税となったのです。
1897年に大統領となったウィリアムマッキンリーは帝国主義政策を導入し、ハワイ併合条約を議会に提案しました。
ハワイ上院はすぐに賛成しましたが、アメリカの上院は少々時間がかかり、翌年3月16日に合同決議案が提出されたのです。
ちょうどその頃、キューバのハバナで暴動が起こり、米西戦争が始まろうとしていました。
マッキンリーは戦争の開始になかなか同意をしませんでしたが、徐々に世論が高まり、米西戦争が始まったのです。
燃料の補給地が必要
もしもアメリカが太平洋の上にあるスペイン領土を手中に収めた上で戦いをするのであれば、恒久的な燃料の補給地が必要だと考えられました。
例えば、船をフィリピンに送るのであればそこに到達できるまでの燃料をどこかで補給しなければいけなかったのです。
そこでアメリカはハワイ併合を視聴するようになりました。
もともと真珠湾に関しては独占使用権を得ていましたが、よりこの権限を強くするため、ハワイ併合が必要であるという世論が高まっていったのです。
これによりハワイ併合が実現されました。このとき、フィリピンに送る船はホノルルで燃料の供給をするなど、ハワイはアメリカにとって重要な都市となっていったのです。
まとめ
いかがでしょうか。
ハワイ併合は米西戦争のためにも必要なものであり、アメリカの力を強めるためにも重要な出来事となりました。
ちなみに日本にも「南の島の大王」といった歌がありますが、ハワイの王様の名前は本当にカメハメハ大王だったのです。