アメリカは1776年に独立した後も南北戦争を始め、米西戦争など様々な戦争を起こしています。
特に1898年にスペインとの間に起こった米西戦争はアメリカの歴史にも大きな影響を与えました。
それならば米西戦争は一体なぜ起こり、どのような結果をしたのでしょうか。
ここでは米西戦争の原因と結果を簡単に解説します。
米西戦争の原因
スペインはもともと様々な植民地を有する大帝国でした。
しかしその地位は19世紀後半までに低下してしまい、植民地もほとんど残らなかったのです。
さらにその時点でスペインが有していた植民地も独立運動を繰り広げている状態でした。
そしてその頃、アメリカはマニフェストデスティニーをモットーとして西へ西へと領土を広げ、その次は海外に目を向けようとしていたのです。
アメリカはもともとキューバに目をつけていました。
マニフェストデスティニーという考え方はフロリダの沖合に存在するキューバという国に対して、そこは自分たちの国だという認識を作り上げたのです。
そして当時、キューバ経済はアメリカの手中範囲であったため、ここにアメリカは米西戦争を踏み切ったのです。
これこそ、米西戦争が起こった原因であり、簡単にいうとアメリカはキューバを手に入れようとしていた、ということになります。
大統領の同意
米西戦争が起こった時は、ウィリアムマッキンリーが大統領でした。
そしてマッキンリーはなかなか米西戦争に同意しなかったのです。
しかし、1898年2月15日、ハバナ湾でアメリカ海軍戦艦のメインが爆発し、266人の乗員が命を落としました。
これにショックを受けたマッキンリーは米西戦争を支援する世論に持ちこたえきれなくなっていきました。
スペインの首相はキューバに住んでいる職員を撤廃させ、戦争を防ぐために様々な尽力をしましたが、いきなりキューバが完全に独立できるようになるわけでもなく、最終的に4月11日、マッキンリーが内戦の終了を目的とし、キューバに米軍を派遣する権限を要求したのです。
これが米西戦争が始まる直接的な原因です。
米西戦争の結果
そんな米西戦争ですが、簡単にいうと、アメリカが勝利したことによりアメリカはキューバを占領し、フィリピンとプエルトリコ、グアムを併合したのです。
これはアメリカの海外進出にもつながることとなり、歴史的にも非常に重要です。
また、同じ年にはハワイが事実上アメリカに併合され、アメリカは飛び地にも領土を持つようになったのです。
これが米西戦争の結果になります。
米西戦争の大切なポイントは簡単に言えばキューバ、フィリピン、プエルトリコ、グアムを手に入れたということになります。
まとめ
いかがでしょうか。
米西戦争はスペインのみならずキューバなど他の地域が絡む複雑な戦争になりますから、そもそも簡単に理解するのはなかなか困難です。
しかし、米西戦争のポイントは海外に領土を手に入れたこと、と覚えておきましょう。
それこそが米西戦争の結果であり、今後のアメリカの歴史に大きな影響与えるのです。