米西戦争と言えば、アメリカの歴史の中でも最も重要な出来事の1つと言えるでしょう。
西へ西へと領土を拡大させ、カリフォルニアにまで到達したアメリカ合衆国は海外の領土に興味を持ち始めました。
そんな時、1898年には米西戦争が起こり、アメリカはキューバやプエルトリコを手にしたのです。
そんな米西戦争においてスペイン艦隊がアメリカと戦ったサンチャゴ・デ・キューバ海戦は1898年4月3日に起こった海戦であり、結果的に世界間をアメリカが握ることになった大きな戦いです。
ここではスペイン艦隊とアメリカとの戦いであるサンチャゴ・デ・キューバ海戦について解説します。
キューバのアメリカへの経済依存
もともとスペイン領であったキューバはアメリカのフロリダの近くに存在します。
そんなキューバはもともと砂糖の輸出によりアメリカの経済に依存していました。
米西戦争が起こったとき、キューバの経済はほとんどアメリカの手の中にあったと言っても良い状態だったのです。
それ以外にもタバコ屋コーヒー、高山など、キューバに直接投資をすることにより、アメリカにとってもキューバは利害関係がある地域でした。
さらにアメリカのマニフェストデスティニーという意識も高まり、アメリカとスペインの関係は徐々に悪化していってしまったのです。
メイン号事件
もともとマッキンリー大統領は米西戦争に賛成の意思を示していませんでした。
しかしキューバのハバナでアメリカの艦隊メインが爆発し、沈没してしまうという事件が起こり、アメリカの世論は開戦への一途をたどったのです。
アメリカはメイン号の爆発と沈没はスペインによる策略だと考えました。
実際にこのメイン号が爆発して沈没した理由は今となっても明らかにはなっていませんが、機雷による爆発、引火による爆発、そしてアメリカによる自作自演なのではないかという意見もあります。
ちなみにスペイン政府は引火による爆発なのではないかと考えています。
サンチャゴ・デ・キューバ海戦
もともとこの戦争はスペインの陸上で行われる事はありませんでしたが、スペインとキューバ総督から、スペイン艦隊に出撃が命令されました。
スペイン艦隊はアメリカの軍事力に比べると戦力は劣っていますが、速度は早かったのです。
そのためアメリカの艦隊が不在の時に脱出し、敵を引き受けるという計画が建てられました。
しかし計画はうまくいかず、出撃が遅れてしまったのです。
出港に手間取ってしまい、計画は瞬く間に崩れてしまいました。
そしてアメリカ艦隊に追撃され、沈没させられてしまったのです。
スペイン艦隊の計画はうまくいかずに終わりました。
まとめ
いかがでしょうか。
スペインと言えばイギリスに次いで力を持っていた国家であり、そう考えると独立したときにわずか13州しかなかった小さな国であるアメリカがそのスペインを相手に戦争をしたなんてなかなか信じられないですよね。
しかしアメリカは1776年に独立してから徐々に力をつけてきました。
そしてスペインを打ち破り、キューバやプエルトリコを手にいれたのです。