南北戦争は一般的に奴隷制の廃止を求める北部と奴隷制の存続を求める南部の対立だと言われています。
そして南部がアメリカ連合国として独立しようとしたことにより、南北戦争が火ぶたを切ったのです。
しかしその一方で、南北戦争のが起こった背景には銀行の存在があるとも言われていますよね。
それならば銀行は南北戦争に対しどのような影響を与えたのでしょうか。
ここでは銀行が南北戦争に与えた影響について解説します。
金融権力によって誘発された?
1876年、ドイツの宰相ビスマルクは「南北戦争は欧州の金融権力によって誘発された」と述べました。
もともと銀行家たちはアメリカが1つの国として存在している限り、金融的、そして経済的に独立することになりますから、世界の銀行家の権力が覆されると考えていたのです。
そのため、銀行家は自給自足体制を貫くことができるアメリカ合衆国を2つの弱い小さな国にすることにより、権力の転覆が起こらないと考えるようになったのです。
つまり、アメリカという強い国が北部と南部に分かれ、弱い国となることにより、アメリカがこれ以上強くならないということを目論んでいたのです。
本当の敵はヨーロッパの銀行家?
そのため、大統領となったリンカーンは南北戦争における本当の敵は南部ではなく、ヨーロッパの銀行金のではないかと考えるようになったと言われています。
だからこそ、ヨーロッパの思い通りにしてはならないということでリンカーンは公債制度を確立し、仲介組織なしにお金を借りることにより、国際銀行家を排除しようとしたのです。
銀行家たちがアメリカの分裂を望んでいたため、そうはさせてはならないとリンカーンが立ち上がったのです。
リンカーンの暗殺も関与?
その一方でリンカーンの暗殺も銀行家による目論見なのではないかという説があります。
リンカーンが政府紙幣を発行したことにより、金融資本家たちが介入できなくなりました。
南北戦争が長期戦となれば戦費を調達するために資本家たちにはさらなる利益がもたらされますよね。
リンカーンはそれを防いだのです。
そのため、リンカーンは自分たちに利益をもたらそうとしない銀行家たちによって殺害されたと考える説もあります。
まとめ
いかがでしょうか。
南北戦争というのはあくまでも奴隷制の存続や自由貿易と保護貿易、そしてアメリカ連合国の独立などをめぐって起こった戦争だと言われています。
もちろんそれは南北戦争が起こった大きな理由なのですが、その一方でアメリカの分裂を望んでいる銀行家たちの存在がいたということも忘れてはならない事実なのです。