南北戦争における南部の大統領とはどのような人物だったのか

南北戦争はアメリカの南部と北部が別々に戦った戦争です。

アメリカ南部は合衆国から独立しようとし、北部がそれを防ごうとして南北戦争が起こりました。

それならば南北戦争における南部の大統領は一体どのような人物だったのでしょうか。

ここではアメリカ南部の大統領について解説します。

アメリカ南部の独立

もともとアメリカの北部と南部は経済体制が全然違いました。

アメリカの北部は商工業で成り立っており、奴隷制は必要なかったのです。

そして産業革命を経験し、質の良い商品を作り上げるイギリスの製品を警戒して保護貿易を求めていました。

それに対してアメリカの南部は綿花プランテーションで成り立っており、どうしても奴隷が必要だったのです。

さらに綿花を海外に輸出しやすくするため、自由貿易を求めていました。

このように経済も求めているものも全然違ったため、アメリカの南部はアメリカ連合国として独立しようと考えたのです。

特に奴隷制に反対を唱えている共和党のリンカーンが大統領になったことから、アメリカ南部は独立を急ぐようになりました。

ジェファーソンデイビス

アメリカ連合国の大統領として就任したのはただ1人であり、その人物こそジェファーソンデイビスという人間です。

大統領ではなく閣下と呼ばれており、ホワイトハウスは最初はアラバマ州のモントゴメリーに、次はバージニア州のリッチモンドに、最終的にはバージニア州のダンビルという場所に置かれました。

連合国の憲法によって任命された立場であり、副大統領としてはアレクサンダースティーブンスという人物が任命されていました。

給料は1年間で25,000ドルだったと考えられています。

そしてアメリカ南部は独立することができなかったため、あくまでも大統領はジェファーソンデイビス1人であり、副大統領もアレクサンダースティーブンスただ1人です。

奴隷解放宣言における北部の勝利

最初は南部が優勢で、アメリカ連合国は今にも独立しそうな勢いでした。

そこでリンカーンは奴隷解放宣言を出すことにより、南北戦争の大義名分はアメリカの分裂を防ぐものではなく、奴隷制を廃止するものであるということを発表しました。

それによって既に奴隷制を廃止している国々は人道的な問題からアメリカの南部を応援できなくなったのです。

それによって北部は勢力を盛り返し、最終的に南北戦争で処理することとなりました。

リンカーンの政治的な意図によって出された奴隷解放宣言がアメリカの北部に勝利をもたらし、南部の独立を妨げたのです。

まとめ

いかがでしょうか。

アメリカの南部はアメリカ連合国として独立しようとしていました。

もしも南北戦争においてアメリカ南部が勝利していれば、歴史は全然違っていたといえます。

ただしアメリカが2つの国に分かれるという事ですから、今のような大国アメリカは存在しなかったかも知れませんね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする