南北戦争の背景や内容、その流れについて

南北戦争というのは一体どのような背景で起こった戦争なのでしょうか。

南北戦争という言葉を英語でかくと、内戦という意味を持ち合わせることがわかります。

また、アメリカ南部では南北戦争のことをアメリカ南部独立戦争と呼ぶこともあります。

それならば南北戦争はどのような背景で起こったものであり、どのような内容の戦争だったのでしょうか。

ここではその南北戦争の背景や内容、そして流れについて解説します。

南北戦争が起こった背景

南北戦争は最初から奴隷制の解放を目指していたものではありません。

この時アメリカの北部は商工業で成り立っており、奴隷制を必要としませんでした。

そしてアメリカの南部は綿花のプランテーションで成り立っており、奴隷制が必要だったのです。

そしてアメリカの北部は当時産業革命を終えて技術的にも向上していたイギリスからの製品を警戒し、保護貿易を期待していました。

それに対してアメリカの南部は自由に綿花を海外に得るため、自由貿易を期待していたのです。

風と共に去りぬという映画がありますが、主人公のスカーレットはまるで貴族のような生活をしていますよね。

アメリカの南部は綿花の栽培によってこのような生活を手にしていたのです。

そのため奴隷制がどうしても必要でした。

南北戦争の内容

そんなところに奴隷制に反対の立場をとるリンカーンが大統領になったことにより、アメリカ南部はこのままでは奴隷制が廃止されてしまうのではないかと懸念するようになりました。

そこでアメリカ南部はアメリカ連合国という国を建てて独立しようと考えたのです。

ここから南北戦争が始まりました。

つまり南北戦争というのはアメリカ南部が独立しようとしたことによりアメリカ北部が待ったをかけた戦争というものであり、アメリカの統一を目指すための内容なのです。

南北戦争の流れ

南北戦争というのはアメリカ南部が独立しようとしたことによって起こったものではありますが、綿花の栽培を重視していた海外の国々はアメリカ南部の味方をしました。

アメリカ南部が独立すれば自由に好きなだけ綿花を輸出してもらうことができると考えたからです。

しかしこのままではまずい、北部が負けてしまう、と考えたリンカーン大統領は奴隷解放宣言を出すことを考えました。

つまり、南北戦争の大義名分をアメリカ合衆国の統一ではなく、奴隷制の廃止を目指すことである、ということにしてしまえば、アメリカ南部を味方するという事は奴隷制の存続を支持するということになってしまい、既に奴隷制を廃止していたヨーロッパ諸国などはアメリカ南部の味方をできなくなってしまうのです。

それこそが狙いでした。

だからこそ、南北戦争は途中で流れが大きく変わります。

これによってアメリカ北部は勝利を収めたのです。

まとめ

いかがでしょうか。

これが南北戦争の背景であり、内容であり、流れになります。

南北戦争というのは奴隷制をめぐるだけのものではありません。

その背景にはアメリカの分裂という問題が存在していたのです。

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