第二次世界大戦においてアメリカで黒人兵はどうしていたのか

第二次世界大戦の時、アメリカの黒人兵たちは一体どのような活躍をしていたのでしょうか。

そしてどのような評価を受けていたのでしょうか。

アメリカは南北戦争の時に奴隷解放宣言を出し、黒人たちを奴隷から解放しました。

どうしてもそこから「アメリカの黒人たちは白人と同等の権利を得た」と考える人もいるかもしれませんね。

それならば、第二次世界大戦においてアメリカの黒人兵たちは一体どうしていたのでしょうか。

ここではアメリカの黒人兵について解説します。

黒人への対応とは

アメリカにおいて黒人はこの時点で人権を回復していたわけではありません。

確かに南北戦争の時、リンカーン大統領が奴隷解放宣言を出したことによって憲法修正第13条が出来上がり、すべての黒人たちは奴隷から解放されるということが認められました。

そして人種による差別が禁止されたのです。

しかしだからといってアメリカの白人たちが黒人への差別をやめたわけではありませんでした。

今度は分離をするという事は差別ではない、という建前の本、黒人と白人を分けるようにしていたのです。

例えば男性トイレと女性トイレを分けますよね。

しかしこれは差別ではありません。

同じような感覚でアメリカ人は白人と黒人を分離していたのです。

白人兵士と黒人兵士の分離

同じ感覚で、第二次世界大戦の時には白人兵士と黒人兵士が分離されていました。

そして黒人たちは目立たないように戦線に立たされず、黒人部隊は目立たない形でアメリカに貢献するようになっていたのです。

これは日系部隊も同様です。

白人ではない人たちは自分たちだけの部隊を作り上げ、その活躍も決して公にされることがありませんでした。

この時点では分離するという事は何の問題もなかったのです。

黒人兵士たちの活躍が公になるのはベトナム戦争が始まってからのことです。

バスボイコット事件と市民権運動

第二次世界大戦が終わり、いまだに黒人と白人の分離が続いていました。

黒人と白人は学校も分けられており、バスで座る席も分けられていたのです。

そんな時、アラバマ州のモントゴメリーでバスボイコット事件が起こりました。

白人の席に座っていた黒人女性に白人が立つように声をかけます。

黒人女性がそれに応じなかったため白人たちが起こりだしました。

そしてそれに反発した黒人たちがバスに乗らないという事を始め、バスボイコット事件が起こったのです。

また、同様に黒人の学生たちが白人の学校に通い始め、周りから差別を受けたということもありました。

この後市民権運動が始まり、あの有名なキング牧師が「私には夢がある」という演説を行ったのです。

まとめ

いかがでしょうか。

第二次世界大戦はまだ黒人兵士たちが白人兵士たちから分離されていました。

この分離をするということが差別とは思われていなかった、ということが面白いですよね。

今ではこの考え方は違憲判決が出ています。