イラク戦争における国際法の問題点について

そもそもイラク戦争には国際法の問題が多々指摘されていました。

それならばイラク戦争は何が国際法に反しているのでしょうか。

実際には国際法に反しているとはっきりいうことができないようなグレーゾーンのものもあります。

ここでは、イラク戦争が国際法の問題と言える点、あるいはグレーゾーンの点について解説します。

イラク戦争が国連の調査を受けなかった

まず国際法の面から見てグレーゾーンにあることの1つに、イラクの皮が国連に対し、調査を許可しなかったということがあります。

もともと1990年の湾岸戦争においてイラクと国連の間には停戦協定が結ばれていました。

そしてこの停戦協定ではイラクは大量破壊兵器を放棄するということが義務付けられることとなったのです。

しかしイラクはその後に行われる予定だった国連の調査を拒否しました。

したがってアメリカを始めとする先進国の多くはイラクは大量破壊兵器を隠し持っているのではないかと疑うようになったのです。

国連の調査を受けなかったというのは確かに国際法上の問題と言えるでしょう。

アメリカの口実

アメリカは2001年9月11日に同時多発テロを受け、テロの首謀者であるオサマ・ビンラデンがアフガニスタンにいるという話を聞いたことからアフガン侵攻を行いました。

そしてテロを支援しているフセイン政権を倒すため、今度はイラクに目をつけたのです。

しかしいくらアメリカであっても明確な理由なしにイラクを攻撃するという事は許されません。

そのためアメリカは湾岸戦争における停戦協定でイラクが国連の調査を受けなかったということに目をつけました。

つまり、イラクはフセイン大統領がテロを支援している、そして大量破壊兵器を隠し持っている可能性がある、そうなったら危ない、ということでイラクを攻撃することにしたのです。

アメリカのダブルスタンダード

しかし、イラク戦争に関しては国連を始めとする多くの国が反対しました。

ただ単にイラクが国連の調査を受けなかった、もしかしたら大量破壊兵器を持っているかもしれない、などという疑惑だけでアメリカがイラク戦争を起こすということに多くの国が賛成しなかったのです。

実際に戦争が起これば犠牲となるのは子供たちであり、大量破壊兵器に関係ない人物が被害を受けます。

また、さらに北朝鮮やイスラエルなど、確かに核兵器を持っていると考えられる国家は他にもあるのに、イラクだけを攻撃するというのもダブルスタンダードですよね。

このような問題も指摘されています。

まとめ

いかがでしょうか。

湾岸戦争には様々な問題がありましたが、それを引き継いでいるイラク戦争においても様々な問題があったと考えられています。

特にイラク戦争はアメリカが強い反発を受けるきっかけとなりました。

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